木漏れ日の下で居眠りする…
そんな気持ち良さが木の家にはあります
大正十三年、宮大工だった寺延榮一によって創設されて以来、
私たちは木にこだわった家づくりを行ってきました。
しかし近年では、工場で作ったパーツを組み合わせるだけの家づくりも
当たり前となり、均一で安定した仕上がりというメリットがあるものの、
完成した家にはどこか無機質な印象を否めません。
しかし私たちのつくる家も、いつしかそんな“今時”の家のひとつになっていたのです。
その事に気付いた私たちは、木のもつ優れた力や、視覚で感じる安堵感、
人の手で作ったぬくもりを、家づくりに改めて表現していきたいと考えるようになりました。
「木の香」の家は、国産木はもちろん土や紙などの自然素材にもこだわった、
“心地良さ”を追求した住まいです。
特に●建築士・趙海光氏の志に共感してつくりあげた「びんご町家」は、日本の町家建築に残る
先人達の工夫や美意識に、最新の技術を融合させた、
新しい時代の「日本の木の家」だと考えています。
>>>「びんご町家」とは?
「現代町家」は、かつての町家にその知恵と工夫を学び、
各地に“現代の町家”を作ろうという全国的なプロジェクトです。
福山市を中心とした備後地域におけるこの取り組みを、
私たちは「びんご町家」と名付けました。
この土地特有の住文化を活かしつつ、
建築家・ 趙海光氏が考案した明確な設計ルールに則って建てられた木造住宅は、
確かな構造と高いデザイン性、自然で健康的な住環境を併せ持っています。
●建築士 趙 海光(ちょう うみひこ)
1948年、青森県生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。1980年に(株)ぷらん・にじゅういちを設立。1991年に岐阜県金山町の大工職人衆と『台形集成材一座』を結成し、国産材による現代型木造住宅の開発と普及に努める。現在、スタンダードハウスの運動『cho standard―現代町家』の展開を、全国の町の工務店とともに始める。